今日メッセンジャーバッグとして知られているバッグの起源は、1950年代のニューヨークに始まりました。
当時、故フランク・ディマティーニ氏が経営していたグローブキャンバス社は、電話線技師用に丈夫なキャンバス製のショルダーバッグを製造していました。
そのショルダーバッグは、電話線技師が電信柱にぶら下がっている状態でも簡単に、道具や補修部品に手が届くようにデザインされていました。
1970年代後半、ニューヨークのメッセンジャーたちが、毎日の仕事用にそのグローブキャンバス社のバッグを使い始めました。
急速に成長する都市で増え続ける交通渋滞の中で、メッセンジャーという職種は急増し、彼らの間には車社会や交通ルールに対するアンチテーゼとしての、
独特なコミュニティーやサブカルチャーが形成されていきました。
1980年代、メッセンジャー達の背中に収まるバッグに憧れる一般ユーザーや、増え続けるメッセンジャーに対応する為に、
全米の主要都市で小さなメッセンジャーバッグメーカーが生まれました。マンハッタン・ポーテージ(1980年設立、ニューヨーク)、
ゾー・バッグ(1984年設立、サンフランシスコ)、クーリエウェア(1985年設立、ボストン)やパックデザイン(1989年設立、トロント)、
そしてもちろんこの中にはティンバッグ2(1989年設立、サンフランシスコ)も含まれていました。
そして1990年代には、ベイリーワークス(ポーツマス)、プッシュ(トロント)、クローム(デンバー)、ローチ(バンクーバー)や
リロード(フィラデルフィア)等も加わりました。
これらのバッグが生まれた当初は、それぞれの会社がそれぞれの特徴を持ったバッグで、地元のファンを楽しませてきましたが、 やがてメッセンジャーたちが仕事で使うだけでなく、都市生活者にとっても重要なカバンのジャンルのひとつとなりました。 メッセンジャーバッグの魅力とは、毎日の酷使にも耐えうるタフさや防水性に代表される「プロ仕様」の機能性と、なんでも運べる性能、 そしてメッセンジャー・サブカルチャーへの帰属意識といえます。













